サカモトトマトです．
ウディこンも終わって，やることも少なくなった……と思っていたらとんでもない．
長く温めていたネタや突発的なイベント，他作品を遊んで面白かったところを盗むなど，
まだまだゲ制ライフは続いています．果たしてリアルとの調和はとれるのか．

なお，現在3作品を同時並行で制作していますが，いずれもウディこンに出す予定はありません．
ついでに書くと，2021年のウディこンに出品する予定は現在ありません．
たまにはプレイヤーとして．投票者として．公平に，かつ素直に遊びたいと思ったからです．
参加予定の皆様，楽しみにしております．

話がそれましたが，まずは最近作った公開済みの短編から紹介．

『にわりんがVtuberになるゲーム』

今年6月からフリゲ実況者として，特にウディこン作品を生実況された新人Vtuber にわりん氏が
コメントを数えて登録者数1位を目指す，タイトルに何のひねりもないゲームです．
1位になると実況者に対する私の思いを読むことができます．ダウンロードは こちらから．

『トマトが実る毒の森』

10月10日はトマトの日なので トマトのゲームを作りました．
前回は3時間クオリティですが，あれから2年たったうえでの2日クオリティなので
少しはまともになっていると思います． ダウンロードはこちらから．

続いて，現在制作している3作品です．

「リメイク」

『十二の願いが叶うなら』のリメイク（新バージョン）を制作中です．
現在の進捗はおよそ半分超えです．目玉となる新要素を３つほど紹介しましょう．
まず，難易度を選べるようにします．ボス戦で苦戦した人でも楽しめるように，敵からのダメージが
半分になる「マイルド」を実装します．また，逆に自動戦闘でだれてしまう人向けに，もう少し
構築を考える必要が出てくる「チャレンジ」も実装します．
次が一番の更新で，キャラ図鑑や用語図鑑が増えます．これによって情報を整理でき，
犯人が誰かなど，推理をすることも楽になります．
三つ目が実績です．クリア後にミラニアにてポールが13本立つようにします．
それぞれ，ある条件を達成することで旗がついていくというものです．
そして，実績を達成しただけ……ここの部分は現在検討中です．

「リボーン」

「再誕生」ということで，過去作のシステムを採用した，より楽しいゲームの開発を決めています．
ずばり，『ポルト・ガーディア』です．こちらの公開はまだ少し先（2021年？）を予定していますが，
たぶん世の中的には早い方なので，ぜひご期待ください．

「次回作」

転売を許さないというシナリオのCTB型ノンフィールドRPGを制作中です．
たぶんウディフェスに出すと思います，そして，いつもの作品よりも難しめにするつもりです．
雑魚戦がなく全部ボス戦であるという，テンポの良いゲームを心がけてます．
とはいえ，ボス戦の中にはやっぱり中ボスラスボスってのがあるわけで……
そもそもボスしかいないって言葉的に矛盾していないか？気にしたら負けだ．

というわけで，まだ制作は続いています．応援よろしくお願いします．

サカモトトマトです． 第12回ウディコン，今年は『十二の願いが叶うなら』で参加しました．
たくさんの投票コメントありがとうございました．結果が待ち遠しいです．
さて，今作は共同制作．長くて楽しく辛い道のりでした． もっと細かい話はまた別の機会に書くとして，ほんの一部の思い出の振り返りをしてみます．

書いてたことと違うね？

えー．次はちょうど去年に書いた文章の一部です．
”「計画性」を重視すれば未完成で出すことはない。””開催日はきっちり一年前から設けられていたのだから”
”少しでも計画を立ててから、（よほどの大規模な変更がない限り）その計画に沿って制作に臨むべき”．

なぁんて偉そうなこと書いといて，なんだ今年のあのザマは．締切ギリギリだったじゃないか． 所詮トマトも口だけか．と思われても仕方ないですよね．

結論を言います．この実態の言い訳ですが，
・共同制作は予定が狂うもの
・求める完成度が上がってしまった
・ゆえに「よほどの大規模な変更」があった
が，ギリギリになったメインの理由です．少し掘っていきましょうかね．

ギリギリの原因１　チームメイトのひとりのリアルが異常

我々もいつまでも高校生大学生じゃないんでね．
2019年の11月から翌年２月にかけて．チームメイトのひとり，シナリオ担当のGunさんの事情が忙しくなりました．
なのでシナリオ構築は進まず，結果制作は一進一退となりました．ゲーム内進行度で言えば，60%あたりかな．
ゆえに，このあたりでテストプレイヤーを募集したんですね．
なお，最初は2020年のウディフェスに参加予定でしたが，当年元旦にて「無理」となりました．

ギリギリの原因２　お互いのリアルが異常

Gunさんが戻ってから２か月ほど，今度はサカトマの事情が忙しくなりました．
また各メンバー，新生活の準備をしていたり新種の感染病対策などもしたりと，なかなか進みませんでした．
ここでGunさんは別界隈に参加しており，ゴールデンウイークまで進まないということになりました．
この時点で計画性が崩れるんですね．なので，チーム制作で計画をたてるならスケジュール管理を徹底することが最重要だと思います．
それでも突発の用事が誰かに降りかかるわけで，リアルもそれぞれ違うので，「この日に必ず」という予定通りの遂行は厳しくなります．
さて，この４月に私は何してたかっていうと，十二の願いは一旦横に置いてました．
去年も書いた通り，時間や環境を変えて制作物を見ると変な部分が出てくることがあるからです．

ギリギリの原因３　「よほどの大規模な変更」があった

これがヤバいんですよ．
それまで作ってきたシナリオは，主人公の心情と行動に矛盾があったり
不自然な展開になったりと，かなりガバガバでした．
ウディフェスに出すならまだかわいい程度だったので許容していた，とGunさんは言ってましたが，
ウディコンとなると敷居が高くなるので「この物語じゃあかんぞ」となりました．
つまり求める完成度が上がりました．
最初から綺麗なストーリーを作っていればよかったんですけどね．
そのせいで，それまで作ったストーリーイベントやチャットはすべて書き直し！
世界観から離れたフレーバーテキストもメタ発言も撤廃となりました．
とりわけてヤバかったのは，いかにスポットの訪問順を変更せずストーリーを自然にできるか，
この超高難易度のパズルゲームをGunさんに任せてしまうことに．
さらに，それを実装する私も大変でした．最後は間に合わなさそうだったので，一部マップはGunさんに実装を委ねました．
結果，ウディコン投稿締切１日前に完成．我らは成し遂げたのである．

反面教師

はい，ということで一人で作る分には，スケジュール管理も楽だし許容範囲も自分で決められるのでいいのですが
我々のような実態にならないために，共同でフリーゲーム制作をされる方は次を注意してくれればと思います．

１．制作時間は人数倍ではなく（人数）x（人数），つまり２乗だけかかると思って余裕をとっておくといいでしょう．
２．最終目標をしっかり決めておきましょう．だらだら制作はよくありません．
　　どこまで完成度をあげるか，世界観の設定はどうするかなどは絶対決めておきましょう．
３．定期的にミーティングを開いて進捗や直近のスケジュールを互いに確認しておきましょう．
４．ストーリーはまず作っておいて，辻褄が合うかしっかり検討しておきましょう．
　　ちなみにサブシステムは後から追加しても問題ないですが，ストーリーは必要十分に用意しないといけない．

去年は計画性についてうるさく書きましたが，まだ未熟だったんだなと思うところがあり（トマトだけに），
今回の共同制作で多く学んだものの一つと言えるでしょう．
そして，来年これを読む私は何を思うのか……．

今日はここまで．長文をお読みいただき，ありがとうございました．

第11回ウディコン、今年は『ポルト・ガーディア』で参加しました。たくさんの投票コメントありがとうございました。
結果が待ち遠しいです。（→おかげさまで13位となりました。）
さて、今年のコンテストで総じて思ったことを整理してここに書きます。

コンテストの振り返り

今年のウディコン、開催時は未完成品が1割ほど出たらしいですが、
「計画性」を重視すれば未完成で出すことはないと思います。
そもそもウディコン開催日はきっちり一年前から設けられていたのだから、
その期限に間に合うように、少しでも計画を立ててから、
（よほどの大規模な変更がない限り）その計画に沿って制作に臨むべきではないでしょうか。
（ポルト・ガーディアは、後にふりーむで海外の方にも遊んでもらえるように、
　TOEICの点数が少ないながらも頑張って英語バージョンを入れようと決心したのが6月当たりだった。）

各レビューでも未完成品に対しては評判が悪い様子。

ウディコンではコメントがたくさんもらえる、というのもわかるんだけれども、
未完成状態のゲームをプレイした人々からいったいどんなコメントがもらえるのだろうか。
そして、そのコメントは制作者のためになるのだろうか。

計画の必要性

ということで今日は計画について。計画性が必要な理由は３つ。

・物語に矛盾が起きない

途中までしか完成していない物語に、あとから何か付け加えてハッピーエンドにしようとしても、
素晴らしいひらめきがない場合には大抵、矛盾や疑問が残りがちです。

・心に余裕ができる

締め切り間際で作るよりも、毎日少しずつ作るほうが余裕を持てると思いませんか。
これは精神の健康にもつながります。

・環境と視点の変化

また、開発の環境が変われば、開発対象物の見方もしばしば変わります。
締め切り間際だと視点を変える暇もないので、偏った思考にも陥りやすくなります。
一方で時間をおいて、あるいは環境を変えて制作物を見てみると、自分で納得いかない部分が出てくることもよくあります。
「あれ、ここ妙に寂しいな」とか「このウェイト無駄に長いな」とか。

未完成版・体験版を公開するデメリット

私自身も体験版という名のゲームデータを公開したことがあるが、反応が薄かった記憶しかないです。
今思うのは「体験版も未完成版も出すべきではない」ということ。

まず、ゲーム紹介欄に「未完成だよ」と書かれているとしよう。
これって「達成目標なんてないよ」と言われているに等しい。よってゲームする気力を失いがち。

逆に「未完成だよ」が隠されている場合を考えよう。
とりあえずダウンロードして、ある程度まではプレイできたとしても
そんななかで「現在のバージョンはここまでです」と表示されてしまう。
いったい今までの自分の努力はなんだったのだろう？と後味が悪くなるかも。

「体験版」だとしても、プレイヤーから見れば、結局最初から本編をやった方が楽しいはずです。 というか、よく考えたらフリーゲームの体験版って意味ないんじゃ……。

まとめ

"Done is better than perfect." という、誰かの有名な言葉がありますが、まさにその通りでは。
高速のエンジンを積んだ出来上がっていない船に乗るよりも、
低速だが完成している船の方に乗りたいな。

実際の動画

ここでは，ダイジェストを紹介します．

【自己紹介】

ウディタ6年目の制作者。しがない学生。
去年は6本ほど作りましたが、今年は控えめ。

【放送中のゲームについて】

Renascor（リナスカ―）というゲーム。
八月に企画を開始して三月に公開したので、開発期間は、およそ七か月となる。
システムさえ構築すれば、あとはデータを作るだけでいいので、意外と早く作れてしまう。

装備品には、特徴的な効果を持つものを多く入れてみたのだが、お気に入りは、「研究学院スーツ」。
スキルでSPを消費するたび、消費しただけHPを回復するもの。
つまり、高威力魔法を使うほど回復できるという激やばアイテムだ。

実をいうと、この研究学院スーツは今回のコメンテーターでいらっしゃった「ジャッカルD」さんのホームページ
「王立魔術学院魔術研究院D」を参考にさせていただいた。

通常攻撃が武器のタイプによって異なるのだが、
これは通常攻撃がスキルに比べて、あまりにも弱かったために付加したものとなる。
もともとは、「通常攻撃でSPをためて、一気にスキルで片づける」というコンセプトのはずだったのだが、
いつの間にか、スキルを駆使するような、パズルみたいなゲームになってしまった。

【代表作品】

しいていうなら，私がうでぃおふのような交流会に参加するきっかけとなった作品「不思議のMANGA」。
第9回ウディコンに出した作品。
1時間くらいで遊べるアクションアドベンチャーなので、興味がある方は、ぜひ遊んでほしい。

【きっかけ】

ウディタを始めたのは、6年前ほど。
そもそも、ゲームを作る以前に、自作ですごろくやらカードゲームやら作っていた。
そういう、クリエイティブなことを昔からやりたかったのだろう。

それから、無料でRPGが作れるというすごいツールを耳にして以来、ウディタから出られなくなっている。

【どこから制作する】

まずメインテーマとゲームのジャンルを決めて、RPGの場合にはシナリオを考える。

システムをメインに、その合間に画像素材を少しずつ作っていく。
モチベーションを上げるために、作業は常に並列で行う。

コモンイベントがあらかたできてしまえば、
あとはストーリーとステージをコピペの要領で追加実装していくだけで済むので、システム構築が関の山。

【心がけているのは】

制作において一番気をつけているのは、レベルバランス。
たとえばRPGならば、可能な限り、常に一定のテンポでレベルアップするよう調整している。
実際、ウディフェスに出した「悲劇の桃太郎」では、
敵に経験値を充てるのに、個体あたり3回くらいテストプレイをしている。

次に気にしているのは、ユニーク性。
ゲームを作る理由を考えた時に、まず思うのは「誰も作ったことがないゲーム」であって
既存のものに似たゲームを作っても、私自身の感想としては「つまらない」。
どうせ作るなら、今までにないようなゲームを作ろう。

最後、ゲーム進行の面では、常に変化を持たせるということ。
同じプレイの繰り返しだと、単なる作業ゲーになってしまい、飽きてしまわれがち。
そして、初心者はこの作業ゲーを作ってしまいがち。
一定間隔で新しい技や仕組み、要素などを追加していくことで、飽きさせない工夫が必要となるだろう。
（とかいいながら「ポルト・ガーディア」では同じイベントを使い回してしまった）
しかも、「新しい要素を追加する」というのは「ユニーク性」にもつながるのでお得。

【得意な部分】

計画性。制作にかかわらず、私のスケジュールは1週間先まで決まっているのが通常。
暇があるならば制作を、あ、その前に、ToDoリストを書いてから、その目標に向かって作業をする。

【タイトルの付け方】

ゲーム制作の最初にテーマを決めているので、そのテーマがわかるようなタイトルを心がける。

【素材屋】

特に画像素材は、いろいろな場所からお借りしているわけだが
Renascorでは、たそがれ亭様や稲荷様などにお世話になっているようだ（背景画像とかウィンドウ画像とか）。

キャラクターの立ち絵は、キャラット(CHARAT)というウェブアプリを使ってみた。

BGMは、特に鏡読み様にお世話になっていて、鏡読み様のBGMを使わなかったゲームは、一部を除いて、ほとんどない。感謝。

あとBGMといえば、しばしば、知人の「とうふ」様にリクエストして作曲してもらったりしている。
彼とは週に一度くらいのペースで直接話し合っているので、その機会に制作をしたり、その進捗について報告したりしている。
良きテストプレイヤーにもなってくれる

【ソフト】

最近はオリジナルの画風でドット絵未満のモンスター画像などを描く際に、最終的には、Edgeというツールを使っている。
ドット絵の世界では有名なツールである。グラデーションや色違いを簡単に作ることができるのも、Edgeのいいところ。

【参考にしているゲーム】

新しいゲームを作るという意味では、参考にしているゲームは特に言い切れない。
言うとしたら、ありとあらゆるゲーム。「余命100歩」など話題になっているフリーゲームはもちろん
スマートフォンゲーム、有名な市販のゲームもたまにやる、のだが…。

私はプレイすることより、作るほうが好きなので、たとえゲームをしたとしても、
ゲーム内のストーリーやキャラクターを楽しむことが目的ではなく、
演出やシステムの解析、素材の配布元を調べることが目的になってしまう。
自分でも悲しい。

【今後の活動】

コンテストで二本目のアクションアドベンチャーを出したところで、
アクション系ゲームには懲りてしまいましたので
もう二度と、そのようなゲームは出さないと思います。
「不思議のMANGA」の新章を出そうとも一瞬考えていましたが、
もし万が一出すとしても、アクション以外の方向で出すと思います。

ちなみに、個人的にはシューティングはアクションの一部に属すると思っていますので、
シューティングも出さないと思います。

悲劇の桃太郎

ウディフェスのテーマ「ももプリ」から改造して作った中編RPG．
最もサカモトトマトらしくない作品として主張しています．
しかし，その主張とは裏腹に……　割と好評でした．
特に戦闘バランス．まぁここを抜いたら私じゃないね．

Renascor

こちらは昨年夏より制作を始めた長編ノンフィールドRPG．
こちらもウディフェスに出しました．
長編RPGとなると，プレイヤーに届きにくいのが難点ですが，致し方ありません．

Green Belts

エイプリルフール企画で，サンプルゲームを10時間改造し，
緑帯エラーをコレクションするというゲームです．
20分くらいで遊べるので遊んでみてください．

制作中のゲーム

現在制作途中のゲームは2本です．（これが1本になったことってあったっけ？）

ひとつは「ぷよローグ」（通称）．
こちらはぷよぷよ風落ち物パズルとローグライクRPGを合わせた感じにしています．

もうひとつは「ほのぼのRPG」（仮）．
絵本風の世界で物語が展開していくRPGです．
途中でトマト顔のトマテルと出会い，彼の真相をたどる，というような物語の予定です．
こちらに関しては，現在シナリオアイデアを募集しています．ご協力お願いします！
シナリオ制作に協力していただく方が決まりました．ほぼシナリオは決定しました．感謝！

進行日程

以上のゲームらの制作期間は，次の図のようになります．



長めのゲームを作る合間にちょこちょこネタゲーを作る感じですね．
赤い線がかぶっていた期間は，様々なゲームの進捗画像を載せて呟いていたため，
イメージがわかなかった人も多いと思います．
申し訳ありませんでした．
今後も「ぷよローグ」「ほのぼのRPG」と，キーワードを付加して進捗を報告させていただきますので
どうぞよろしくお願いします．

また，「Green Belts」のように，時事に沿って突発的にミニゲームが開発されることもありますので
そこのところのご理解もお願いします．