一度は読みたい漢字シリーズ 第一集


等閑なおざり 気に留めずにいい加減にして何もしないこと.
なお+そ+あり が音便化.
「おざなり」はその場しのぎの間に合わせをすることなので
「おざなり」の方が態度は良い。
態とわざと 意図的に.
無理やり漢字に書くとほとんどの人が読めないので,
漢字は知っていても小説にはひらがなで書きましょう.
たらい 20世紀の「全員集合」でドリフターズが始めた芸であるが,
現在の盥は固く,若手芸人が真似をすると危ないという.[出典不明]
遍くあまねく すべてに広く行き渡るさま.
詳らかつまびらか 「審らか」とも書き,どちらも漢検準1級の読み方.
事細かなさま.
養蚕ようさん カイコを飼うこと.絹の原料となる「まゆいと」が採れる.
意外と読めない.
遡るさかのぼる 上流、あるいは過去に向かって立ち返ること.
ツイッターで,タイムラインの上からつぶやきを読んでいくこと.
所謂いわゆる 俗に言う,つまり.
言遍に胃と書いた字を他に見かけない.
蔑ろないがしろ まるでなかったかのように扱うこと.
かつては「無きが代(しろ)」といわれた.
労うねぎらう 骨折り労働をなぐさめること.
「労(いたわ)る」と類義.実は訓読みが2通り以上ある漢字.
捗るはかどる 仕事が順調に進んでいるさま.
進捗どうですか?
市井しせい 人家が集まっている場所.
古代の中国で人々が井戸に群がっていたことから由来.井戸端会議やないか.
誤謬ごびゅう あやまり,間違い.
弁えるわきまえる ものの道理をよく知っておくこと.
しっかりと善悪を区別できること.
独楽こま 紐を駆使して回す遊び道具.
中心棒が長いものや形が球状になっているものまで,種類は様々.
栗鼠こま ネズミ目のリス科.漢字は音読み.
ニホンリスは夏毛が赤褐色,冬毛が黄褐色になる.
身動ぎみじろぎ 体を少しだけ動かすこと.
送り仮名に濁点が入るだけで違う読み方になる.
功徳くどく 宗教・文化に関わらず,人間であるなら誰でもすべき基本的善意のこと.
僧を除き,一般人が使うような言葉ではないが,その心構えは大事.
賽子さいころ 一の目だけが赤いサイコロは日本だけ.
とある企業が,他品と差別化を図ろうとしたデザインだった.
凄惨なせいさんな 目を背(そむ)けたくなるほど深刻でひどいありさま.
例:凄惨な権力闘争が行われた.